―浸水被害対策の要望書を埼玉県に提出してきましたー

被災者代表 永井 彰

今年の2月中旬に台風19号浸水被害対策の要望書を川越市に提出しました。
次のステップとして、新河岸川や寺尾調節池の管理者である埼玉県に、去る8月28日に江川の「災害再発生防止策」について要望書を提出しましたので、要望書提出に参加した被災者の立場から地域の皆さんにご報告いたします。

まず、江川の水害問題の解決方策は川越市だけでは解決できず、新河岸川(県)や荒川(国)の水位コントロールの方策と深く関わっていることが明白になってきました。
今年の2月18日の川越市への要望は市会議員さんと寺尾自治会の先導での要望書提出でしたが、今回の埼玉県への要望は県会議員さんと被災者が主の要望書提出でした。
私たちは過去2回の被災を無駄にせず、先生方や専門家と勉強会を開いたり、科学的に分析したりして、斬新な考え方で埼玉県に再発防止策を提案しました。県サイドも真摯に受け止めていただいたと思います。今後は更に荒川水系を管理する国にも提案してゆく必要があるかと考えております。

私たち被災者は、3度目があってはならない状況で水害を無くす方策を、今後も県や国に、早急な対策改善を訴え続けてまいりますので、地域の皆さんよろしくご協力ください。
最後に県会議員の皆様、谷岡様に感謝いたします。以下、要望書の要点だけ記します。

  1. 提案日時:令和2年8月28日(金) 10時~
  2. 提案先:埼玉県県土整備部 中村一之部長(大野元裕知事からのご指示)
  3. 要望書命題:「川越江川下流域における浸水被害再発防止に関する要望書」
  4. 提案者側:
    ☆県会議員:中野英幸県議会議員、深谷顕史同議員、山根史子同議員、守屋裕子同議員
    ☆技術協力委員:谷岡康河川工学博士
    ☆被災者:永井彰代表、佐々木公香、金子将、中村幸成
    ☆自治会:渡辺弘子寺尾第三自治会長
  5. 要望書への回答や今後の方向性
    中村一之県土整備部長より「新河岸川全体の水位を下げることが埼玉県の仕事。川越江川については、管理している川越市とふじみ野市と協議している。新河岸川放水路の分岐点にある渋井水門の増設工事を進めており、和光市など下流の方では新河岸川の川幅を広げる工事をしている。新河岸川の水位に影響がなければ、寺尾調節池に内水排水をしても構わないと川越市には伝えている」などの回答を頂き、後日改めて文章で回答するとのことになりました。

<永井代表から中村部長への要望書の手交>