国交省を外から望む

寺尾調節池が平成15年にできて以来、調節池の堤防に沿う地域では、集まってくる雨水の行き場がなくなり、毎年のように道路冠水が続くようになりました。
平成29年台風21号では約450世帯、昨年の台風19号では寺尾地区及びふじみ野市元福岡地区で家を修復して、元の生活が送れると思った矢先に両市を合わせて約180世帯が再度の床上浸水に見舞われました。
近年の雨の降り方が、局地化・激甚化していることも大変気になります。この先、また同じ災害が繰り返されるのではないかと、被災者の殆どは、少しでも雨が降ると不安で眠れぬ日々を過ごしています。

 

このような甚大な水害を繰り返さぬ様にとの一念から、小宮山泰子衆議院議員、川越・ふじみ野市周辺を地盤とする埼玉県会議員や市会議員、防災や河川工学等の有識者からのアドバイス、寺尾自治会を始め各種団体からのご支援や多くの方々のお力をお借りし、川越江川下流域における浸水被害再発防止に関する要望書を9月25日(金)赤羽一嘉国土交通大臣(国土交通省№1)、野村正史国土交通審議官(国土交通省№2)、井上智夫水管理・国土保全局長(国土交通省№3)へ提出致しました。

赤羽国交大臣に要望書を提出

先ず、赤羽国土交通大臣に面談の機会を頂き、起き続けている水害の現状と、対策としての寺尾調整池の活用案等について説明。更に、野村国土交通審議官、井上水管理・国土保全局長へも要望内容を説明し、水害防止の為の解決に向けて、スピード感を持って協力頂ける様お願いしてまいりました。
只、川越江川周辺での水害については、河川と下水道、自治体の市境、県と基礎自治体の役割等、責任の所在や判断実行の主体について更なる課題もあります。

野村国土交通審議官、井上水管理・国土保全局長からは、良い意味での情報交流を進められる様にしたいとの建設的なお話を頂きました。
また、流域治水プロジェクトも推し進めてくださる話も頂けましたので、これからの国、県、市の動きを見守りたいと思います。

河川と下水を統括している井上局長へ提出

事務系官僚の野村審議官へ提出


国会議事堂を望む議員会館内を見学

国会議事堂内の本会議場を見学

 

■国交省、流域治水プロジェクトのURL

https://www.mlit.go.jp/river/kasen/ryuiki_pro/index.html

 

■国土交通省への要望書提出出席者

  • 小宮山泰子先生(衆議院議員)
  • 加藤和徳会長(川越市寺尾自治会)
  • 渡邉弘子会長(川越市寺尾自治会)
  • 谷岡康先生(江川水害対策会議・河川工学博士)
  • 永井彰(江川水害に備える市民の会)
  • 中村幸成(江川水害に備える市民の会)
  • 佐々木公香(江川水害に備える市民の会)
  • 金子将(江川水害に備える市民の会)

■筆者 江川水害に備える市民の会 代表 永井彰

 

【参考】国交相に要望書を提出: 埼玉新聞(9 月 26 日)掲載記事