平成29年の台風21号と令和元年の台風19号の豪雨により江川下流域の川越市寺尾地区とふじみ野市元福岡地区が冠水する被害を生じました。
両市当該地区の浸水被害軽減の為、現在迄の対策と今後の対策について10月5日(月)、川越市より説明を受けましたので、下記内容で報告させて頂きます。

 

1.現在迄の川越市の江川内水対策の主な取組

  1. 開水路区間(旧セブンイレブン側から江川樋門迄)からの越水の防止や軽減を図る為、既設フェンスのコンクリート基礎を護岸から30cm高い連続基礎に改修しました。
    ※(C)図を参照
  2. 江川内水滞留防止、軽減を図る為、排水ポンプ車を配備(樋門周辺)するとともに、応急排水ポンプ(8トン/分)を設置(樋門部)しました。
    ※(B)図を参照
  3.  排水ポンプ車等による応急排水作業を円滑に行う為、川崎橋から樋門迄の新河岸川堤防の拡幅及び樋門部分の既設フェンスを門扉等に改修しました。
    ※(D)図を参照
  4. 樋門が閉鎖した場合、閉鎖状態であることを周知する為、樋門部及び寺尾小学校北側に表示灯を設置しました。
  5. 開水路区間の水位状況等の情報を提供する為、西沼歩道橋(星和幼稚園近く)に監視カメラを設置し、川越市ホームページに公開しています。
    ※(B)図を参照

江川流域都市下水路に係る災害復旧及び内水対策の取組状況について(以下のURL参照)

https://www.city.kawagoe.saitama.jp/kurashi/kotsudorokasen/kasen/egawa_torikumi.files/torikumi.pdf

 

2.今後(中長期)の江川内水対策について

(1) 今後の対策の方向性

江川流域都市下水路に、川越市及びふじみ野市の公共下水道の雨水管が接続している現状を踏まえ、これらを一体的とらえた手法とする為、都市下水路を公共下水道(雨水)に移行して対策を進めて行きます。

(2) 段階的な整備

Ⓐふじみ野市の対応

  • 新調整池と新調整池内に雨水ポンプ場の整 備を計画する。
  • そのため、測量から進めて行く。

Ⓑ川越市の対応

  • 都市下水路を公共下水道(雨水)に移行する法的手続きを進める。
  • 都市下水路から道路等への雨水の吹出しを防止する為、一部の既設入孔蓋(マンホール)を密閉化する流入改善の整備を進めて行く。

3.今後の予定について

今後の中長期の江川内水対策を推進する為、川越市とふじみ野市の役割や費用負担割合を含め、両市の間で協議を進めていくとの事です。

 

■参考資料

川越市河川課資料を引用